【趣味】改造ポケモン「アルタイル版」をiPhoneで遊んでみた【ROM吸い出し解説】

ますたーです。1年半ぶりの更新です。

今回は、AppStoreのガイドラインが更新されて、2024年4月17日にiPhone対応のGBAエミュレーター「Delta」が公開されたため、さっそく記念に使ってみた、という記事です。

せっかく本ブログで紹介するので、体験談として「アルタイル」をプレイした、という内容に沿って紹介します。趣味全開ですね。ゴールデンウィークを満喫しています。

 

【!】本記事は、ポケモン本編やポケモン自動化とは一切「無関係」です。悪しからず。
【!】本記事は、広義の改造」について言及します*1
【!】本記事は、ROM吸い出し・エミュレータを扱いますまた、内容の特性上、記載内容に関するサポート・質疑対応・コメント対応などは一切致しません(中級者~上級者向けです)
【!】本記事の目的・意義の一つは、ROMデータの入手法(吸い出し)について手段を例示し、「違法アップロードの忌避/違法ダウンロードの回避」を啓蒙することです*2

 

概要

AppStoreに公開されたGBA用のエミュレータ「Delta」を使って実際にゲームをプレイしてみました。

本記事では「ポケットモンスター アルタイル*3」を扱い、ROMの吸い出し・ipsパッチ当て・iPhoneでの実行までを、体験談として紹介します。

本記事を読めば必要な機材と概念がわかるかもしれません。すなわち、iPhoneユーザーはもちろん、エミュレータで遊びたいけど全然わからない!という人は全員必見の解説記事になったかも!?です。(1年半ぶりのブログ執筆ですが、初心者にも安心の、いつものクオリティで書いたつもりです)

iPhoneエミュレータ「Delta」で「ポケットモンスター アルタイル」をプレイ。
本作は原作(ポケモンRSE)の3年後という設定で、新鮮な気分で冒険が楽しめる。
エミュレータ「Delta」は、縦持ち・横持ち両対応のUIで、倍速モードもあって良かった。

※注意:本記事の内容は、原則として2024年5月1日時点の情報で記載されています。今後、GBAダンパーの販売/サポート状況や、エミュレータのAppStoreでの掲載状況、アルタイルのipsファイルの配布状況、今後の法令や情勢など、これらの変更・更新により本記事が実態にそぐわなくなる可能性が考えられます。記載内容はあくまでも手法論・概念論として閲覧いただき、実行に際しては自己責任でお願いします。

※警告ゲームソフトのカートリッジ本体、ならびに吸い出したデータ(ROMデータ)の取り扱いには細心の注意を払い、法令遵守の上、管理徹底をお願いします*4

 

もくじです。

いつものごとく余談が多めですが、目次だけで流れが拾えるとは思います

1章では、本題のROMの吸い出しやエミュレータの話をする前に、今回取り扱うゲーム「アルタイル」についての紹介から書きました。おそらく、2章3章が本題で、実際に遊ぶための準備やらなにやらです。「ROMデータの吸い出し方が知りたい!」という方2章(中でも2-12-2まで)が参考になると思います。

なお、手順の詳細ではなく、結論だけを知りたい方は4章をご覧ください。商品購入とソフトのダウンロードリンクもまとめています。(もちろん、頑張って書いたので全部読んでほしいですが←)
*2024/5/12追記:YouTubeにShorts動画をアップしました。1分でこの記事が理解できます。ぜひ!⇒0-3

 

 

0.はじめにお読みください

0-1.この記事の背景と目的

2024年4月に、AppStoreのアプリレビューガイドラインが改定され、条項として4.7節に「ゲーム エミュレータ」について明記されました。

4.7 Mini apps, mini games, streaming games, chatbots, plug-ins, and game emulators
Apps may offer certain software that is not embedded in the binary, specifically HTML5 mini apps and mini games, streaming games, chatbots, and plug-ins. Additionally, retro game console emulator apps can offer to download games. You are responsible for all such software offered in your app, including ensuring that such software complies with these Guidelines and all applicable laws. Software that does not comply with one or more guidelines will lead to the rejection of your app. You must also ensure that the software adheres to the additional rules that follow in 4.7.1 through 4.7.5. These additional rules are important to preserve the experience that App Store customers expect, and to help ensure user safety.

引用元:App Review Guidelines - Apple Developer 原文ママ下線赤文字による強調は、筆者による)
引用日:2024年5月1日 0:45 AM JST

 

この変更についての解説と反響については、ITmedia NEWSの記事Yahoo!ニュースの記事 、GIGAZINEの記事 に譲りますが、これらをざっくり要約すると下記4つが要点になります。

  1. 今まで認められなかったゲームエミュレータアプリがAppStoreで公開できるようになった
  2. そのゲームエミュレータアプリは、ゲームのダウンロード機能を提供できる
  3. GBAなどに対応したアプリ「Delta」がiPhone/iOS向けにリリースされた
  4. ゲーム本体(ROMデータ)は別途準備する必要がある

様々あるエミュレータアプリの中でも、「Delta」はゲームボーイアドバンス(GBA)以外にも、ファミコン(NES)やスーファミ(SNES)、ニンテンドー64(N64)、ニンテンドーDSNDS)などにも対応している超高機能なエミュレータアプリで、AppStoreでは公開されるやいなや各国のダウンロードランキングでNo.1を獲得するなど、国内外で話題が急騰しているといえます。

これらを踏まえれば、GBAなどのレトロゲーをiPhoneiPadエミュレータで遊びたい、すなわち「ROMデータを入手したい」というニーズが急増することが予想されます。

しかしながら、本エミュレータの公開について言及した記事は多くあれど、ROMをどのように入手するのかまで言及した記事は少なく、また、非合法(違法)にROMデータがアップロード・ダウンロードされることが懸念として挙げられます。

そこで、これらの背景を受け、本記事の目的・意義の一つとして、ROMデータの入手法(吸い出し)について手段を例示し、「違法アップロードの忌避/違法ダウンロードの回避」を啓蒙することを掲げ、執筆と公開を行います。

具体的には、本記事においては、ROMデータの吸い出しの方法については、具体的に利用する機材(いわゆる吸い出し機)の紹介とその付属ソフトウェアのUIについて紹介します。また、本記事ではROM吸い出し後の流れについても言及し、具体例として改造ポケモンシリーズの「アルタイル版」を題材に紹介します。

2024年5月1日現在において正しい情報を書くように努めましたが、一部筆者の経験上、古い情報も混在しているため、手法論として皆様のご参考になれば幸いです。また、本記事の読者においては、違法な手段でのROMデータ入手ほか著作権法の侵害を起こさないように、くれぐれもお願い申し上げます。

なお、スタンスとして明示しますが、本記事の内容に対しての質疑対応・問い合わせ対応・サポート対応などは一切いたしません。また、内容の特性を鑑み、筆者の裁量により、本記事の公開を取りやめる可能性もございます。あらかじめご了承ください。

 

0-2.この記事のゴール

前述の通り、本記事で私が体験記として伝えたいことは「ポケットモンスター アルタイル」をiPhoneで遊んだ、ということです。

一方で、ROMデータについては適切なエミュレータやハードウェアを介して扱えば、iPhoneに限った話ではなく、PCやGBA実機でも遊ぶこともできます。下図は、私がこの4年間で実際に体験したバリエーションですが、いずれの場合においても、「ROMデータの吸い出し」および「IPSパッチファイルの適用」は汎用的に扱える内容だと言えます。

【参考】適切なハード・ソフトウェアがあれば、iPhoneやPC、GBAの実機で遊ぶことができる

そこで、これらの状況と前節記載の趣旨とを照らし、今回の記事においては「ROMの吸い出し方法」「パッチの当て方」についてを中心に扱うことで、まずはiPhoneユーザー以外にとっても有意義な記事とします。

また、メインの体験記としては今回AppStoreに公開されたエミュレータ「Delta」での実行に至るまでの過程について詳しく紹介していきますが、合わせて文中にてWindows PCでのエミュレータ実行や、GBA実機での実行に必要なハードの紹介も行います。

本記事は2024年4月に公開されたiOS用のエミュレータ「Delta」で遊ぶことをメインで紹介。
図を見れば分かる通りROMの吸い出し・パッチ適用は共通部なので、ここは詳しく記載する

 

0-3.YouTube Short動画を更新しました【5/12追記】

本記事が意外と好評をいただいておりましたので、せっかくなのでYouTube Shorts動画を作ってみました。反響があるのかどうか、初の試みです。1分で本記事の内容を喋ったので、すごく大変でした。ぜひ合わせてご参考ください。

*2024年5月12日 AM8:00公開

 

1.そもそも「ポケットモンスター アルタイル」とは?

ポケットモンスター アルタイル」とは、エメラルド版をもとに有志の手により開発された改造ポケモン*5です。ポケモン商法よろしくの2タイトル制で「ポケットモンスター シリウス」というのもあります。アルタイルとシリウスとの間では、通信対戦や交換も可能なようです(筆者は未検証)。

かつて2chの有志での制作が行われていたようですが、2024年5月1日現在は制作完了しており、Pokemon Altair @攻略wikiにてipsパッチが配布されています(間違ってもROMファイルの検索・ダウンロードは絶対に行わないでください。違法です*6)。

「アルタイル」はエメラルド版をもとにした改造ポケモン
タイトル画面も図鑑に並ぶポケモンも全くの別物。

この「アルタイル」は、ポケットモンスタールビー・サファイアの世界に隕石が落下し、3年の月日が流れた世界として描かれています。隕石落下により、ホウエン地方全域の地形やポケモンの生態系にも影響が出ており、当時発見されていなかったシンオウ地方ポケモンや新種のポケモンに出会うこともできます。

「アルタイル」の舞台は、隕石の落下による甚大な被害が出た3年後のホウエン地方
街の形も変わり、ジムリーダーや四天王なども変わっているぞ
原作ではおなじみのキャラクターや施設の進退が垣間見える言葉の数々。
隕石落下からの3年間の月日が映し出される世界観の作り込みだ

「アルタイル」では、キャラ設定やBGM演出、そして新たなホウエン地方の世界観が、原作のオマージュやリスペクトにあふれています。

ポケモンRSEのプレイヤーからみれば「この施設が●●になっている!」とか「このキャラクターが出てくるのか!」とか、楽しみが多いことかと思います。DPPtのプレイヤーから見ても個人的には、キャラドット絵とBGMには感動しました。主人公かわいい(^q^)

「アルタイル」には、原作・過去作でおなじみのキャラクターも登場する。
タケシがジムリーダーを務めているのは古参ファンとしては嬉しい
後発となるダイヤモンド・パールの要素を盛り込んだフレーバーテキストの数々。
メタ的に考えれば、第3世代→第4世代の時間の流れをうまく取り込んでいると言える

 

また、「改造ポケモン」というジャンルで特筆すべき魅力は、やはりその世界で描かれる「新規ポケモン」でしょう。作中の描写として隕石落下による影響で分布・進化形態にも変化が生じているということで、新たに追加(分岐)の進化ができるようになったポケモンや、進化方法が変わったポケモンも登場します。

ネタバレは極力避けますが、例を挙げれば、ピカチュウラルトスには「なつき進化」が追加されています*7。作中で最初に見るポケモンはおそらく「ゴリチュウ」です。その名が冠するとおり、ゴーリキーピカチュウが合体したかのような、筋骨隆々としたピカチュウの外観をしています。このユーモアあふれる造形とインパクトは、原作オマージュのサードパーティ製ならではの醍醐味と言えるでしょう。

「アルタイル」では、ピカチュウが新たに進化を会得する。その名も「ゴリチュウ」
作中の引っ越し作業は、ゴーリキーではなくゴリチュウが担っているようだ

この「アルタイル」は遊びごたえもバッチリで、筆者が殿堂入りするまでのプレイ時間は「39時間35分」でした。殿堂入り後も充実しており、エメラルド版では「バトルフロンティア」だった施設が「アルトマーレ*8」に変化しており、殿堂入り後はもっぱらこの都市を楽しく探索しています。

筆者が殿堂入りまでにかかった時間は39時間35分!
ゴールデンウィークを使ってたくさん遊んでいるぞ!

 

 

2.ポケモンアルタイルのROMデータを準備する

さて、1章では「アルタイル」についての概要を紹介しました。2章では、このアルタイルを遊ぶための準備機材を紹介します。

やることは簡単なのですが、機材がいくつか必要です。2024年5月1日現在だと、ポケモンエメラルドなどROMカートリッジ実機の調達が一番ネックかもしれません。中古なのに高いし、なぜか人気*9でそもそも見かけないし。

なお、「ROMの吸い出し方は知っている」「エメラルドのROMデータは持っている」という方は2-3のパッチ適用まで読み飛ばし可。

2-1.ROMデータを吸い出すための機材を揃える

まず、アルタイルをプレイするためには「エメラルド版」のROMデータ(拡張子:.gba)が必要になります。本節では、エメラルド版のROMデータを吸い出すための機材と、オプションとしてGBA実機で遊ぶための機材を紹介します。

2-1-1.吸い出し3種の神器「エメラルド」「吸い出し機」「USBケーブル」(必須)

結論から。ROMデータの入手(吸い出し)に必要な機材は、下記の3つです。それ以上でもそれ以下でもありません。特に、まずは「吸い出し機」を買いましょう。これが無いと始まりません。

なお、PCはWindows 10を想定しています*10

ポケモンエメラルドのROMイメージを吸い出すための3点セット。
GBAダンパーV2」「ポケットモンスター エメラルド」「USBケーブル」の3つだ

肝心の「吸い出し機」ですが、筆者は2020年12月に購入した「GBAダンパーV2」(商品番号:2251)を使っています。また、当時はUSBケーブルが付属していました。

しかし、2024年5月1日現在、このV2については販売終了しているようです。また、専用クライアントソフトもDLできないため、購入の際は自己責任でお願いします。

※筆者購入価格:5,999円(2020/12/12購入)

※代わりに、2024/5/1現在は後継機として「GBAダンパーV4」(商品番号:2566)が出ているようです。USBケーブルも付属しています(V4は筆者未検証となるため、ご参考まで)。ちなみにV4の価格は、2024年5月1日現在で「8,800円」です。確かに筆者がV2を購入した頃は5,999円でしたが、この物価高・円安の中で1万円しないのであれば、「ROMを吸い出し放題になるし割安では」とも考えます。

 

2-1-2.GBAで遊ぶための機材「EZ-FLASH」「microSDHCカード」(オプション)

こちら2つはオプションです。本記事では導入解説はいたしませんGBA実機で遊ばない人は不要です。2-2まで読み飛ばしてください)。

とは言え、せっかくの第3世代ポケモンの派生作品である「アルタイル版」を、当時の感覚を思い浮かべながら遊びたい、すなわち『どうしてもゲームボーイアドバンスの実機で遊びたい!』という人は、下記2つを追加でそろえると幸せになれます。

EZ-FLASHのセットアップ方法は割愛しますが、セットアップ終了後にmicroSDHCの「ROM」フォルダの中に任意のROMファイル(.gba)を1つまたは複数格納することで、それらのタイトルから選択して遊ぶことができます。

【上級者向け】GBA実機で遊びたい人は「EZ-FLASH omega」とSDHCカードを追加購入だ。
DS-Lite用の専用換装シェルも付属し、GBAスロット部から出っ張らずに遊ぶことも可能。
※初期導入時には説明書やファームウェアをWebで探してセットアップする必要がある(付属なし)

【上級者向け】EZ-FLASHを用いれば、GBA実機でアルタイル版を遊ぶことができる。
重要な仕様として、セーブ後にデータがSDカードに書き込まれるまでに5秒ほどかかるため、レポートしてすぐに電源を切らないように注意が必要

※筆者購入価格:5,200円(2020/12/17購入)

※microSDHCカード別途。

 

このEZ-FLASHですが、GBA用のマジコンのシリーズとしては比較的長命なライフサイクルで、2021年にはこのomegaの後継で「Definitive Edition」なるバージョンも登場しています。どうやら、SDの対応容量が大きくなったのと、読み書き速度が上がったよう(=ソフトの読み込み時間の短縮や、セーブの書き込みエラー率が低減するらしい)です。ただし、高価ですので、ご自身の判断において購入を検討ください。

いずれにしても、microSDカードが標準で付属していないため、別途購入する必要があることは含みおく必要があります。もし、このEZ-FLASH omegaを利用する場合、microSDカードについて、規格「SDXC」およびファイルフォーマット「exFAT」は未対応とのウワサがあります。また、容量上限についても「32GB以内」というウワサがあります。ご注意ください。筆者は「容量16GB、UHS-I」の東芝製microSDHCを購入しました。

もっとも、GBAのソフトの容量はポケモンエメラルドですらわずか16MBですし、SD容量としては4GBもあれば十分なはずで、その容量を使い切ることはまずないと思います。可能なら「SDHC」で購入できるmicroSDカードを探す、容量は32GB以下、くらいの感覚で良いと思います。

なお、EZ-FLASHの初期導入時には、ブートローダー(Kernel)を自分でSDカードに書き込んでアップデートする必要があります。具体的には、公式サイトからKernelのバイナリデータ(.bin)をSDカードに入れて処理をしたはず…なのですが、筆者がなにぶん4年前の記憶なのであいまいです。下調べをして購入をお願いします。なお、2024年5月1日時点でも、公式サイトはアクセスでき、バイナリファイルのDLもできました。

必ず、ご自身の責任のもと、説明書を熟読の上、実行いただきますようお願いします。

【上級者向け】EZ-FLASHのバイナリをDLしたら、SHA1ハッシュ値の確認はしておこう。
中華サイトからのダウンロードである以上、第三者改竄からの自衛は大事である。
SHA1でのハッシュ化なら、コマンドプロンプトで「certutil -hashfile <filename>」でOK

 

2-1-3.iPhoneのゲーム体験をよりリッチに「Bluetoothコントローラー」(オプション)

こちらもオプションです。スマホコントローラーを使って画面回転ロックを解除すれば、横画面の大画面でGBAのゲームが遊べるため、非常にはかどります。

スマホコントローラーを使えば、GBAやSwitchのような使い勝手でゲームを遊べるぞ

私が使っているコントローラーは、サイズとしてはケース付きのiPhone15pro maxの幅でも無理なく挟み込むことができる、クランプ機構を持ったコントローラーで、もちろん「Delta」との連携接続も可能です。

※筆者購入価格:4,999円(2024/5/8購入)

ただし、Bluetoothコントローラーなので多少の遅延はあります。特に、StartボタンとSelectボタンの認識までの時間が非常に遅い(ボタンを押してからゲームで反応するまでにラグが文字通り0.5秒ほどある)ため、アクションゲームには向きません

この記事で紹介しているアルタイル版などのRPGを遊ぶ分にはそれほど気になりませんが、クイックな操作には向かないためするため、マッハ自転車の操作などには苦労するかもしれません。

下記に動画でSelectボタンを押してから反応するまでの様子を撮影していますのでご参考にしてください。

 

2-2.エメラルド版のROMデータを吸い出す

さて、本節では「エメラルド版」のROMデータを実際に吸い出します。具体的には、GBAダンパーの付属ソフトウェアのダウンロード、PCとの接続、ならびに吸い出しの作業を紹介します。

筆者は、前節で紹介の「GBAダンパー V2」を使っているため、ソフトウェアのUIが異なったり、形状が異なったりするので、GBAダンパーV4」を購入した方は適宜読み替えてご参考ください。

2-2-1.PCに吸い出し用のクライアントソフトをDLし、ZIPを展開する

まずはGBAダンパーの公式クライアントソフト(吸い出し用のソフト)をダウンロードします。ダンパーのページ( www.gamebank.jp/dumper/ )から「各種クライアントソフトのダウンロード」をクリックして、購入したダンパーに対応したソフトウェアを選択してください。

ダウンロードしたZIPは解凍しておきます。この際、展開先のパスには日本語のフォルダ名が入らないように注意しましょう。公式でもフォルダ名に日本語が入るとエラーになる可能性について言及されています。

起動したら「GBA」を選択しましょう。

GBAダンパーのDLページからクライアントソフトをDLする
※2024/5/1現在、GB/GBA単体のダンパーは無いようです(?)
日本語が入らないフォルダにZIPを展開したら、いよいよ起動。
展開先のフォルダ名(パス)は「C:\gba_dumper」などがわかりやすい

 

2-2-2.GBAダンパーにエメラルドを差して、PCとケーブルで接続する

まずはGBAダンパーに「エメラルド」のROMを差し込みます。続いて、USBケーブルでGBAダンパーとPCを接続します。この際、注意すべきは「身体の静電気」でしょう。あらかじめ金属に触れて、体内に溜まった静電気を逃がしておいてください。バチッとしたら最悪の場合壊れます。

また、カートリッジの端子部が汚れている場合、正常に読み込めないこともあるため、可能な限り綿棒などできれいに拭き取ってから差し込みましょう。

「エメラルド」をGBAダンパーに差し込み、ケーブルでPCとつなごう。
端子を傷つけないように、ゲームカートリッジはゆっくり差し込もう
(写真は「GBAダンパー V2」)

 

2-2-3.クライアントソフトを使って「エメラルド」のROMを吸い出す

【重要】初回の利用時には、ダンパーのソフトウェアの更新が必要とのことです。たぶんUpdateを押すだけですが、ご自身で調査の上、ご利用ください*12
【注意】このブログ記事は「GBAダンパー V2 に付属のクライアントソフトを扱っています。基本的な操作は同一だと思われますが、あくまでも参考にとどめてください。

 

PCにGBAダンパーを接続すると、WindowsUSBメモリとしてこれを認識します。この状態で、クライアントソフトを起動し、まずはSYS-TYPEで「GBA」を必ず選択してください

クライアントソフトを起動したら、「必ず」GBAを選択する。
(右はGBAダンパーV4のクライアントソフト(参考画像))

SYS-TYPEで「GBA」を必ず選択した状態で、必ず「Info」を押してください。正しく読み取られると、コンソール部にカートリッジ情報が表示されて、上の「ROM SIZE」「RAM TYPE」「RAM SIZE」の3つが自動的に更新されます。

この際、ROMサイズの表記について、コンソール上の表記は「キロバイト(KB)」、プルダウン側は「メガビット(Mb)」であることに注意しつつ、これらに齟齬がないかを目視確認します*13

したがって、エメラルド版のROMであれば「16384 KB」が容量ですから、すなわちメガバイト(1MB=1024KB)では「16 MB」と表記できます。これをビット(1Byte=8bit)に変換すると「128 Mb」になるので、間違いが無いことがわかります*14

まずは「GBA」を選択した状態で「Info」を押して、カートリッジ情報を表示しよう。
左画像のように「can not auto detect~」が出たときは、端子の接触不良が疑われるぞ

もし「Info」を押して「Can not auto detect~」が表示された場合は、カートリッジの端子部が汚れていたり、接点不良を起こしているなどの可能性があります。その際はGBAダンパーからエメラルドのカートリッジをゆっくりと引き抜き、端子をクリーニングしたうえで差し直してから、再度「Info」を押してください。

さて、Infoを押してコンソール部に情報が出てきて、プルダウンの「ROM Size」とコンソール部に表示された「ROM Size」の両方が等しいことなどが確認できたら、最後に「Dump」を押します。保存する拡張子は「.gba」にしましょう。例えば「pokemon_emerald.gba」などにしましょう。

これで下側のプログレスバーが100%になったら吸い出し完了です。お疲れ様でした!

ROMのSize情報などを見比べて問題がなければ「Dump」を押してROMを吸い出そう。
「Read RAM」を押せば、セーブデータ(.sav)のバックアップを取ることができる。
ただし、間違えても「FLASH」を押してはならない。カートリッジにROMデータを書き込むため、実機だと壊れるらしい

なお、ROM吸い出しが終わった後、中古ショップやメルカリでの販売やヤフオク出品などで、そのソフト(カートリッジ本体)を手放してはいけません廃棄・転売・譲渡などを行う際には、吸い出したROMデータを削除しなければなりません。これは、ゲーム(ソフトウェア)という特性上、著作権法上に定められた「私的利用のための複製」にあたらなくなる可能性があるからです。

※このあたりの「ゲームの複製」について、著作権法との兼ね合いを大変わかりやすくまとめられているQ&Aサイトがありましたので紹介します。ただし法解釈は判例によって定まる特性があり、ここに記載のものがすべてではありませんので、あくまでもご参考まで:---著作権まめ知識--- EOCS/一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構オフィシャルウェブサイト

 

2-3.エメラルド版のROMデータにipsパッチを当てて「アルタイル」に変換する

さて、ここまでくればいよいよ大詰めのパッチ当て作業です。簡単に言えば、「エメラルド版」を「アルタイル版」のROMデータに「変換」する作業です。

具体的には、エメラルド版からの差分を集めた「ipsファイル」をダウンロードし、このipsファイルをエメラルドに適用するための「ipsパッチャー『WinIPS』」をダウンロードし、これを実行します。

なお、エメラルド版のまま遊びたい(アルタイルに変換する必要はない)という人は、本節は読み飛ばし可能です。

2-3-1.アルタイル版のipsファイルをダウンロード

Pokemon Altair @攻略wikiのパッチ配布ページ(w.atwiki.jp/altair1/pages/14.html )にアクセスし、ページ中段の「アルタイル・シリウス」の「ipsをダウンロード」をクリックし、アップローダーサイトを開きます(2024年5月1日現在は、180130AS.zip|ASVPDパッチ管理用ろだ|uploader.jp にてホスティングされているようです)

アップローダーサイトが開いたら、「ダウンロード」をクリックして、ZIPファイルをダウンロードしてください(不用意な広告を踏まないように注意してください)。

これでダウンロードしたZIPを展開すれば、中にアルタイル用のipsパッチファイルが入っています。お疲れ様でした。

パッチ配布ページからDLリンクを開き、「ダウンロード」ボタンをクリックすればOK

ZIPを解凍すれば、アルタイル用とシリウス用のパッチファイルが出てくるぞ
【余談】DLしたファイルのハッシュ値を計算して改ざんの有無を確認する

ここは余談なので読み飛ばし可能。

今回のZIPファイルのように、長期間更新されていないファイルをダウンロードする際には、サーバ上でそのZIPファイルが改竄されていたり、DLリンクに細工されて別ファイルをDLしていたりしないかを検証する方法があります。それが、公表されているハッシュ値と、手元で計算したハッシュ値を比較する方法です。

コマンドとしては「certutil -hashfile <ファイル名> <アルゴリズム>」となりますので、今回の場合は、「certutil -hashfile 180130AS.zip MD5」と入力してEnterを押せば、180130AS.zipのハッシュ値MD5で計算してくれます。この結果、自分で計算したハッシュ値と公表されているハッシュ値が異なる場合は、ファイルが不正に書き換えられている可能性もあるので、注意が必要です*15

コマンドプロンプトのcertutil -hashfileコマンドで、ファイルのハッシュ値を計算できる。
ファイル名が「180130AS.zip」でMD5なら、「certutil -hashfile 180130AS.zip MD5」でOK

このように、ダウンロードしたファイルが正しいかの検証は、自己責任での実行において正しい価値基準の一つになり得ますから、覚えておくと良いでしょう。

 

2-3-2.ipsファイルをパッチするためのソフト「WinIPS」をダウンロード

さて、前項では「アルタイル」のipsパッチファイルを無事にDLできたと思いますので、本項ではこのパッチを、「エメラルド版に『適用』する」ためのソフトウェア、通称「パッチャー」を準備します。

まずは、SMB Laboratory - WinIPSの公式サイト から「WinIPS」の最新版をダウンロードします。2023年8月12日現在、「WinIPS 0.71」が最新版のようです。

ダウンロードしたZIP(wi071.zip)を展開すれば、準備完了です。なお、当該ZIPについてもハッシュ値計算をするなど、改ざんされていないことを自己責任で確認・利用してください。

SMB LaboratoryからWinIPSをDLしよう。2023年8月12日現在は「WinIPS 0.71」が最新だ
なお、SHA1でのハッシュ値計算のコマンドは「certutil -hashfile wi071.zip SHA1」となる

 

2-3-3.WinIPSでパッチを適用し、「アルタイル版」のROMデータに変換

これが、「アルタイル」ROMデータづくりの「最後の手順」です。もう一踏ん張り。

まずはWinIPS(winips.exe)を起動します。

そしてアプリケーションのウィンドウに下記ファイルのパスを入力します。よくわからなければ、ドラッグアンドドロップしてください!

  • IPSファイル:アルタイルのIPSパッチ(18年1月30日完成版アルタイル.ips)
  • パッチするファイル:エメラルド版のROMデータ(pokemon_emerald.gba
WinIPSを起動したら、エメラルド版のROMデータとIPSパッチをドラッグ&ドロップ。

2つのファイルが正しく指定できたら、「適用」をクリックします。「正常にパッチされました」とダイアログが出れば「アルタイル」のROMデータは完成です。お疲れ様でした!

なお、完成したROMデータは、パッチが入っていたフォルダに出力されます。また、ファイル名は「<パッチのファイル名>.gba」になるので、エクスプローラーのオプションで「拡張子を表示する」状態にしておくことをおすすめします。

「適用」を押すとIPSパッチのあったフォルダ内に、処理されたGBAファイルが出来上がる。
長かったROMづくりも、これで終わりだ。さぁ、ゲームを楽しもう!

一応、この手順については動画でキャプチャしていますので、必要に応じてご参考ください。ツールとデータさえ揃えば、簡単ですね。

 

2-3-4.ROMデータの取り扱いはくれぐれも慎重に

この方法でパッチを適用したROMデータについても、オリジナルのROMデータと同様に、取り扱いはくれぐれも気をつける必要があります。なぜならば、ipsファイル単体では任天堂の著作物ではありませんでしたが、このROMデータには、任天堂の著作物を含んでいるためです。

すなわち、このROMファイルを友人に配布したり、Web上に公開したり、LINEやメールで添付しようものなら、即時違法行為となりますので、くれぐれも注意しましょう。

さらに、皆様も御存知の通り、渡す側(アップロード側)だけではなく、貰う側(ダウンロード側)にも違法になる場合があるため、互いに違法アップロードの行為そのものを避けることが重要です。例えば、令和3年1月1日施行 侵害コンテンツのダウンロード違法化について | 文化庁など、明確にダウンロードに対する罰則・厳罰化も進んでいます*16

また、「持っているROMを吸い出すのが面倒だしダウンロードして使おう」「パッチのバージョンが上がったけど再度ips適用するのが面倒だから、最新パッチ適用済みのROMをもらおう」など、(自分の環境でもできるのに)手間暇を惜しんでのダウンロードなども見かけることもあるかもしれませんが、これも免罪符にはなりません。

いずれにしても、ROMカートリッジの管理・ROMデータの管理は自身の範囲内で完結させ、文字通り、自己責任の範囲内で楽しむようにしましょう。

 

 

3.エミュレータにROMファイルを読み込ませる

ここまでの手順で、遊びたいゲームのROMデータ(今回の例で言えば「アルタイル版」のROMデータ)が準備できていると思います。あとは、このROMデータを、エミュレータに読み込ませるだけです!

iPhoneで遊ぶためには、WindowsからiPhoneにROMデータを転送しなければなりません。また、そもそもiPhoneエミュレータを導入する必要もあります。本章では、この具体的方法について一例として紹介します。

3-0.WindowsPCで遊ぶ場合(番外編)

Windowsであれば、様々なGBAエミュレータが公開されています。

本稿では使い方などは一切説明しませんが、下記2つが安定していると考えます。後者はワイヤレスアダプタをエミュレートできたり、セーブデータの拡張子が.savか.sa1で微妙に違ったりと、軽微な違いはありますが、使い勝手はほぼ変わりません。

【筆者が実際に使ったエミュレータ

いずれのエミュレータにせよ、ROMデータさえあれば、画面にドラッグ&ドロップで遊べるので簡単です。

また、PC用のコントローラーの余ったボタンに「エミュレータ上の『倍速機能』」を割り当てることで、ポケモンの不要な戦闘や「そらをとぶ」の移動モーションなどをカットして効率的にゲームを進めることもできます

 

なによりも、「GBAのゲームがPCの大画面でできる!」それだけで幸福ってものですよね。ともかく、ROM吸い出しまでできたなら、Windowsエミュレータは非常に手軽なので、ぜひともチャレンジしてみてください。

 

3-1.AppStoreにサインインして「Delta」を検索・インストールする

さて、ここからが本題です。iPhoneで「アルタイル」を遊ぶ!という目的に照らし、まずはiPhoneエミュレータを導入します。手順は、普通のアプリと一緒です。

iPhoneのAppStoreにサインインして、アプリを検索します。「Delta」と入力したら出てきます。2024年5月1日現在、「Delta」は完全無料ですし、トラッキングも広告もありません。類似のアプリにはくれぐれもお気をつけください。

AppStoreで「Delta」と入力して検索すれば見つかるぞ。
かつて公開されていた「gba4ios」を思わせる、紫色に白いデルタ(Δ)が印象的なロゴだ

 

3-2.PCからiCloudにサインインして、iCloud DriveにROMデータを保存する

【警告】この方法でROMデータをiCloudに保存する場合、保存したROMデータを「共有・公開状態にしないことを前提」としてください。

これでiPhoneにDeltaがインストールされました。おめでとうございます。第1関門クリアです。続いて、このDeltaにROMを移動させます。実は、この「Delta」の機能には、デフォルトで「ファイル」アプリとの連携、すなわちiCloud Driveとの同期機能が含まれているため、PC間や自身の他のiPhoneとのROMの授受、セーブデータのエクスポート/インポートを、すべてこのiCloudを経由して行うことができます。

つまり、iCloud DriveにROMデータを保存しておけば呼び出せるということです。

まずは、Windows PCからiCloud Driveにサインインしてください。

iCloud Drive - Apple iCloud( https://www.icloud.com/iclouddrive/ )

まずはWindowsPCから、iCloud Driveにサインインしよう
https://www.icloud.com/iclouddrive/

iCloud Driveにサインインできたら、デフォルトで「最近使った項目」で表示されているはずなので、まずは左のメニューバーから「ブラウズ」をクリックし、フォルダの一覧表示に切り替えておきます。

その後、PCのエクスプローラーからパッチしたROMファイル(アルタイルのROMデータ)をエクスプローラーから直接ドラッグ&ドロップします(画面上段にあるアップロードアイコン()から、当該ROMファイルをアップすることもできます)。

なお、アップロードフォルダは任意ですし、GBAのみでもフォルダごとでも構いません。ただし、ファイル名そのものには日本語を含めないことをオススメします(ファイル名は例えば「pokemon_altair.gba」などにしておくと良いでしょう)。

サインインしたら、ドラッグ&ドロップでROMファイル(.gba)をアップロード。
最初にメニューから「ブラウズ」をクリックして、フォルダ表示に切り替えておこう

以上で、iCloud Driveの中にgbaファイルがアップされた状態になりますので、次はiPhoneの「Deltaアプリ」からこのiCloud Driveに接続します。

 

3-3.「Delta」アプリを起動し、iCloud DriveからROMデータを取り込む

この状態でDeltaアプリを起動すると、当然のことながらROMを一切持っていない状態になので、「No Games」状態になります。

まずは、右上の「+」アイコンをタップして「Files」を選択し、「iCloud Drive」に接続します。すると、先程アップしたROMデータを含む、iCloud Driveにアップしているファイルが見えますので、そこからgbaファイルをタップすればDeltaアプリへの取り込みが始まります。

Deltaを起動して右上の「+」から「Files」を選択し、iCloud Driveに接続しよう。
同様の手順で、SSDなどを物理的にUSB-C接続すればそちらから取り込むことも可能だ
iCloud Drive上に保存したROMファイルをタップするとDeltaに取り込まれる。
ちなみに、Deltaに対応していない形式はタップできないようだ

無事に取り込みが完了したら、初めの「Games」画面の中にアルタイル版のアイコンが追加されます。つまり、目標達成です。これで、iPhoneで「アルタイル版」が遊べるようになりました!お疲れ様でした!

ちなみに、このアイコンを長押しすることでメニューを出すことができます。上級者向けですが、セーブデータをPCのエミュレータiPhoneでやり取り(=別端末でセーブ状況を引き継いで途中からプレイするなど)をする際は、ここの「Import/Export Save file」を使います。ともかく、ソフトウェアについては習うより慣れろ、という点もあるため、色々触ってみていただければと思います。

アイコンを長押しすれば詳細メニューを起動でき、短押しすればゲームが起動できる
セーブデータのエクスポートやインポートを行う場合はこの画面で行うのだ。
PCとは、iCloud経由でsavファイルをやり取りすれば良い

 

4.まとめ(結論だけ知りたい人向け)

お疲れ様でした。環境構築・導入の側面があるため、かなり長丁場になりましたが、いったん、ここで本記事の内容をまとめてみます。

4-1.やったことをまとめてみる(要約)

本記事では、ポケモンアルタイルをiPhoneで遊ぶための手続きを、その流れに沿ってステップ毎に詳細を紹介しました。下記5つの流れでした。

  1. ROMを吸い出すための機材を揃えた(⇒参考:2-1
  2. エメラルド版のROMを吸い出した(⇒参考:2-2
  3. エメラルド版のROMにIPSパッチを当てた(⇒参考:2-3
  4. IPSパッチを当てたROMをiCloudに保存した(⇒参考:3-2
  5. iCloud上に保存したROMをDeltaで取り込んだ(⇒参考:3-3

詳細は各節に譲るとして、流れをわかりやすく1枚の画像にまとめたのが下図です。

エメラルドのROM吸い出し、アルタイルのパッチ適用、iPhone取り込みのフロー。
数字「2-1」~「3-3」は、本ブログ記事の章・節の番号に対応しているぞ!

 

4-2.結局、筆者が購入していたもの(リンク集)

本記事では、手順ごとに必要な機材をまとめていました。とりあえず全部をまとめたのが下記です。

 

利用機材・ソフトウェアの一覧

必須 商品名 参考画像

Amazon購入リンク
またはダウンロード元

備考(筆者コメント)

必須 ポケットモンスター エメラルド

新品で購入できない
商品のためURL割愛

アルタイルのベースになるROM。色ミュウ厳選ができるから中古でも高い。

必須

吸い出し機(GBAダンパー)


※画像はV2

筆者使用中のV2
https://amzn.to/3Un4LoB

筆者未検証V4
https://amzn.to/4dq3HZA

筆者利用のV2はすでに販売終了。2024年5月1日現在は「GBAダンパー V4」が発売中らしい。
必須 USBケーブル 使うダンパーによって
形状が異なるためURL割愛
GBAダンパーによって端子形状が異なるので注意。付属している場合もあるので要確認。
必須 吸い出し用クライアントソフト

Gamebankダウンロードページ
www.gamebank.jp/dumper/

自身の購入したGBAダンパーのバージョンに合わせてDLしてください。
必須 アルタイル版のバッチファイル(IPS)

パッチ配布ページ
w.atwiki.jp/altair1/pages/14.html

今回の肝。
※ベガ・プロキオン・デネブは対象外です
必須 IPSパッチャー

筆者利用のWinIPS↓
smblabo.web.fc2.com/

筆者未検証のLunar IPS↓
fusoya.eludevisibility.org/lips/

エメラルドにパッチを当てるツール。
  GBAマジコン(EZ-FLASH

EZ-FLASH omega↓
https://amzn.to/4dumjYt

※公式マニュアル↓
www.ezflash.cn/product/omega/

GBAの実機で遊びたい人向けのもの。
※取説などは付属しません!
※SDカード別途

  micro SDHC
(16GB)

KIOXIA microSDHC 16GB UHS-I
https://amzn.to/3yaTWON
※同型ですが購入品ではありません
※筆者購入時は東芝メモリです

筆者購入時は東芝でしたが現在はKIOXIAですね。同型のものを記載。
  Windowsエミュレータ

VisualBoyAdvance
visualboyadvance.org/

オープンソースGBAエミュレータ
  スマホ用コントローラー

Bluetoothコントローラー
https://amzn.to/3wZNvy1

iPhone15 Pro maxピッタリのスマホコントローラー。
※多少遅延があるためアクション不向き。Selectの遅延が特にひどいです

 

 

5.あとがき:改造ポケモン「アルタイル版」をiPhoneで遊んでみた

ついにタイトル回収です。私も手探りながら、このような手順を経てアルタイル版をiPhoneで無事に起動させることができました。

第3世代のポケモンは私が最もハマったゲームであり、その当時、学校の友人はdocomoの携帯電話やPSPエミュレータを動かして遊んでいる人がちらほらいた記憶があります。当時au (KDDI)の携帯だった私はエミュレータが使えず*17、泣く泣く遊べなかったアルタイル版が、今こうして時を超えてスマホで遊べることに、いたく感動を覚えています。

携帯でポケモンを遊ぶ、というのは筆者にとっては約20年来の悲願でした

冒頭にも記載の通り、私がこの記事を書いたきっかけは、AppStoreで長年禁止されてきたGBAエミュレータが公開されたことでした。この抑圧が解き放たれたような衝動と、流れる歴史の凄さを実感したような感動がぐちゃぐちゃになりながら、ワクワクしながら早速そのエミュレータをDLし、迷わずアルタイル版のパッチを当てて動作確認をしてみました。結果として、ちゃん起動ができたので、そのまま遊んだら、気づけば30時間、60時間と時が過ぎていたのでした。

気づけばプレイ時間は60時間超!めちゃくちゃハマったゲームだ。主人公かわいい(^q^)

さて、本ブログ記事でエミュレータを紹介するのもどうかな?とも考えていたのですが、この話題に比してROMデータの扱いについて言及された記事が少なく、これがきっかけで違法ROMが横行しようものなら再びAppStoreでのエミュレータが禁止になりかねません。これはあまりにもナンセンスですし、情報産業時代において逆行する流れです。私個人としても、この流れは避けたいです。

そこで、このROMの吸い出し周りについては、1から調べるのは大変だった経験と、技術的な側面が含まれるため、知識0だとたどり当たらない言葉(パッチ、エミュレータ、ダンパー、吸い出し、ROM、など)もあるため、系統立てて「エミュレータの紹介をするからには、吸い出しの話に言及した記事」として執筆しました。

同様に、ROMデータを扱うことに対しては、著作権法を含む情報リテラシーを高めることが重要であると考えており、具体例に踏み込んだ警告・注意喚起を記載しました。例えば、著作権に絡むところでは「ROMを吸い出した後にカートリッジを廃棄・譲渡してはならない」など、リテラシーで言えば「ハッシュ値の比較によるDLファイルの検証方法」など、それぞれを話の流れに応じて併記しました。

その結果として、かなりボリューミィな記事になったなぁと感じています。

ブログ記事の編集画面。現時点で22,171文字。大ボリュームな記事になっていた笑

 

ともかくこの記事が、皆様にとってROMやエミュレータの知識を正しく身につける一助となることを願いつつ、結びとさせていただきます。

 

引き続き本ブログをよろしくお願いいたします。

(1年半ぶりの更新でした!読者の皆様、自動化の記事じゃなくてすみません~~)

 

ではではc⌒っ.ω.)っ

 

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*1:明確化のために記載しますが、本記事では、いわゆる「ポケモンの改造」「セーブデータの読み出し・改ざん・書き戻し」については言及しません。用語・用法ともに区別していることをご理解ください。

*2:2024/4にAppStoreでのエミュレータ公開が解禁されました。これによりROMデータを入手したいというニーズが増えることが予想されます。そこで、本記事では、違法DLを要しない手段でのROMデータの作成方法を例示し、合わせて著作権法に抵触する恐れのある行動を本文中に例示します。本稿について詳しくは0章をご覧ください

*3:アルタイル:2chの有志の手により、GBAソフト「ポケットモンスターエメラルド」をもとに改造・作成されたゲーム。著作権法に抵触するROMイメージの頒布はされておらず、エメラルド版のROMに当てるための「パッチ」が配布されている。

*4:具体例で言えば、ROMデータの三者への提供(LINEやメール添付、共有ファイルサーバなどで送るなど)はもちろんNG(違法)ですし、送信可能状態でのアップロード(例えば、ROMデータをクラウドストレージやオンラインサーバに「一般公開状態でアップロード」することや、クラウド保存したデータの「(誰にも送らなくても)共有URLを作成」するなど)も著作権法上、NG(公衆送信権・同可能化権の侵害)です。違法にアップロードされたROMデータをダウンロードすることもNG(違法)です。また、吸い出したゲームカートリッジの「実機(ROMそのもの)を廃棄・譲渡する」のも、著作権法に抵触する可能性があると考えられます

*5:本記事で指す「改造ポケモン」とは、ポケモン生成アプリやチートツールによって作られたポケモン個体のことではなく、「シナリオやキャラクタを変更したゲームソフト」という意であることに注意

*6:本記事ではこのROMをどうやって入手していくのかもちゃんと説明しますから、そのまま読み進めていただければ幸いです

*7:余談ですが、作中ではポケモンビルという施設(キンセツシティの上)でいわゆる「努力値下げきのみ」を購入できるので、「なつき進化」の条件は比較的簡単に満たすことができます

*8:アルトマーレ:イタリア北東で「水の都」として知られるヴェネツィア(ベニス)をモチーフにした架空の都市で、映画「劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスラティオス」の舞台

*9:ポケモンエメラルドは、2005年のポケモンフェスタで配信された「ふるびたかいず」未使用の中古ROMを探す、いわゆる「ROMガチャ」の筆頭候補でした。色違いの正規ミュウを厳選できる手段として一般に知られるようになると中古価格が急騰しました

*10:本記事で取り扱うGamebankのGBAダンパーのクライアントソフトは「MacOS非対応」と公式に記載があります

*11:EZ-FLASH omegaを使う場合、microSD規格は「SDHC」かつ容量は「32GB以下」でないとダメです。また、SDの規格として「SDXC」は未対応だったり、ファイルフォーマットも「exFAT」には未対応だったり、多少制限があるとの投稿もあります。ご参考まで

*12:筆者は、GBAダンパーのバージョンが現在のクライアントソフトのサポート外のものであるため、Updateができません

*13:KB→Mbの変換は128で除するだけでOKです。なお、ここで扱うGBAのROMサイズについて厳密には、キロバイト・メガビットの接頭辞KとMはそれぞれ、キビバイト(KiB)、メビビット(Mib)になるべきです。しかしながら、情報系の慣用表現として、これらの接頭辞をキロ・メガとして呼称することがあります。この表記については、2^10=1024を単位とするか、10^3=1000を単位とするかの違いによるものです

*14:余談ですが、スーファミゲームボーイの時代は、ゲームソフトの容量単位は「バイト」ではなく「ビット」が好んで使われました。語弊を恐れず例を挙げれば「ニンテンドー64」の「64」とは、64ビットCPUに由来します。

*15:もっとも、ハッシュ値が異なる場合で一番多いのは、そもそも間違ったファイルをDLしていることや、ハッシュアルゴリズムの設定ミスなどのヒューマンエラーもありますので、ハッシュ値が異なるという事象だけで短絡的に判断することのないように注意しましょう

*16:脚注:文化庁侵害コンテンツのダウンロード違法化に関するQ&A(基本的な考え方)【改正法成立後版】(令和2年12月24日文化庁著作権課)」のP6 問11に掲載の通り、著作物をメールなどで送りつけられた側が直ちに違法、となる趣旨「ではない」ことは留意が必要です

*17:当時、docomoの携帯ではJ2M2(要はJava)を扱えた所以でエミュレータを動かすことができました。当時は画像ファイルに偽装したROMファイルを当該エミュレータで読み込み、起動させていました。携帯の会社で規格が同一されていないこともそうですし、画像を一度経由しなければ読みだせなかったという拡張子の制約などは、今ではとても考えられない時代ですね